「Papers, Please」のゲームプレイは、架空の東側諸国アルストツカの国境検問所で働く入国審査官の仕事に焦点を当てています。プレイヤーは、スパイ、密輸業者、その他の不法移民を国外に持ち出すことを防ぐために、移民希望者の書類を検査し、わずかな道具を使って書類が適切かどうかを判断します。ゲーム内の各日の終わりに、プレイヤーは処理した移民の数に基づいて、ミスに対するペナルティを差し引いた金額を獲得します。そして、そのお金を使って、自身と家族の低所得者向け住宅の家賃、食費、暖房費、その他の生活必需品を賄うための簡単な予算を立てなければなりません。度重なるテロ攻撃によりアルストツカと近隣諸国の関係が悪化するにつれ、ゲームのストーリーに基づいて、特定の国の国民の入国を拒否したり、国民により厳格な身分証明書の提示を求めたりするなど、日ごとに新たな入国審査ルールが導入されていきます。ゲームが進むにつれて、プレイヤーは道徳的なジレンマやソーシャルエンジニアリングといった問題に直面するかもしれません。例えば、ある移民の配偶者とされる人物が、書類が不完全であるにもかかわらず、あるいは仲間の警備員を攻撃しようとしているにもかかわらず、通過を許可するといった問題です。 また、謎の反政府組織も登場し、そのメンバー数名が検問所に現れ、検査官に、組織が政府を倒して新たな政府を樹立するのを支援するために何をすべきかを指示します。プレイヤーはこの組織を支援するかどうかを選択できます。 このゲームには、プレイヤーの過去の行動に応じて複数のエンディングが考えられるスクリプト形式のストーリーモードと、アンロック可能なランダムエンドレスプレイモードがあります。 Papers, Pleaseは、ゲームメカニクスがもたらす没入感と、強烈な感情的反応が高く評価されています。[12] CBCニュースのジョナサン・オーアは、Papers, Pleaseを「デスクワークから生まれた、容赦ないペースと数十人の魅力的なキャラクターを備えた、神経をすり減らすような探偵ゲーム」と評しました。