地球は、謎の生命体「キャンサー」の侵略の危機に瀕していた。人類がこれまで開発した兵器は、この生命体には全く効果を発揮しなかった。敵を撃退する術を持たぬまま、人類は無残にも敗北を喫した。土地は放棄され、戦禍により多くの国々が地図上から消滅。そして、多くの地はキャンサーの支配下に置かれていた。 残された時間は少なく、滅亡の危機が迫る中、人類は新たな兵器――究極の兵器「セラフ」を開発する。セラフを操る者だけが、キャンサーに有効なダメージを与えることができる。セラフを操る術を会得した者たちを集め、人類は最後の希望としてセラフ軍団を結成した。 セラフを操る者たちには共通点があった。彼女たちは、何らかの才能を持つ少女たちだった。 茅森瑠香もその一人だった。そして、彼女もまた、キャンサーとの戦いへと身を投じていく。